フェルトハウスを保育園・幼稚園・子育て広場などへレンタル♪養護施設出身の若者自立支援行う八王子のNPO

たまりば編集部

2017年12月21日 12:00

ダンボールを重ねたり、飾り付けをしたりしながら、子どもたちだけの秘密基地・おうちをつくる。
そんな経験がある、パパ・ママたちはいませんか?

我が家の子どもたちは、近所のお友だちと一緒になって、コンクリートの壁と壁の間にわずかに残る空き地に、ダンボールで屋根と扉を付けて、1時間ほどで秘密基地を作って遊んでいました。
扉の中は見えないものの、周囲の道路や家からは丸見えの立地だったので、「秘密」にはなり切っていませんでしたが、自分たちで作った基地で過ごす時間は、テレビゲームやカードゲームよりも面白かったようです。

そんな楽しい秘密基地のような空間をレンタルしてくれる活動を、八王子のNPO団体さんが行っています。

その活動を行っているのは、NPO法人地域の子どもは地域で育てる「てとて」さん。
クラウドファンディングで募った資金などを使いフェルトハウスを作り、多摩地域の保育園や幼稚園、小学校、子育てひろば、イベントなどに貸し出しをしています。

もともと「てとて」さんは、児童養護施設出身の若者たちの自立に向けた生活の場として、八王子駅南口にあるシェアハウス「てとハウス」を運営していて、その家賃や光熱費などにかかる最低限の経費を賄うため、フェルトハウスの貸し出しや、フェルトメーキングを事業化。
つまり、この「秘密基地」を借りると、「てとて」さんを通じて若者の自立支援にも繋がるんです。

あまり知られていませんが、児童養護施設で育った子どもたちは、18歳を超えると施設から卒業し、自分の力で暮らしていかなければなりません。
この、児童養護施設の卒業から、自立できるようになるまでの途上にいる若者たちを支援しているのが、「てとて」さんなのです。
寄付や助成金の力も借りてはいるものの、それらに頼り過ぎず、自分たちの力で運営したいという強い思いから、フェルトハウスやフェルトメーキングの事業を行なっています。



フェルトハウスレンタルの主な対象は保育園・幼稚園・子育て広場やイベントなどで、これまでの実績は誠美保育園2才児クラス・年中年長児クラス、くりちゃん広場、恩方第2小学校放課後広場、はちおうじハロウィンなど。
費用は1日1万円で、PTAやボランタリーに運営をしている団体での利用の場合には、特別料金での対応も可能だそうです。

絵本から飛び出してきたようなフェルトハウスで、お子さんたちが楽しい時間を過ごせる機会が増えるといいですね!

・Npo法人地域の子どもは地域で育てる「てとて」Facebookページ
・NPO法人 地域の子どもは地域で育てる・てとての部屋
・日本初?!大きな、そして夢いっぱいの「フェルトハウス」をみんなで作りたい!(クラウドファンディング※募集終了済)
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